トライタイプとは何か？

この理論では、エニアグラムの9つの基本性格タイプを「ガッツセンター」「ハートセンター」「ヘッドセンター」の3つのグループに分類し、それぞれのグループから最も特徴的なタイプを選び出し、組み合わせることで、個々の性格の多面性をより詳細に表現します。

例えばガッツセンターから8・ハートセンターから2・ヘッドセンターから5が導き出された場合、トライタイプは、258というように数が若い順番にタイピングを行います。また、強弱が強い順番に825というふうに表示することもありますが、27タイプの分類を行う上では組み合わせとしての表記を行うことが一般的です

トライタイプの構成：プライマリータイプとセカンダリータイプ、テーシャリータイプ

プライマリータイプ（1番目のタイプ）は、個人の性格と行動パターンに最も強く反映され、その人が世界をどのように経験し、反応するかに大きな影響を与えます。

セカンダリータイプ（2番目のタイプ）は、プライマリータイプを補完し、人間関係や社会的な状況における異なる側面を引き出します。

テーシャリータイプ（3番目のタイプ）は、しばしばストレスや特定の状況下で表れ、未発達で、自分独りではコントロールが難しいものとなります。

エニアグラム・トライタイプの理解を深めることは、自己理解を促進し、人間関係の質を向上させるのに役立ちます。グループやコミュニティでの活用はもちろん、自己啓発やコーチングの場においても非常に有効です。

例えば、タイプ9の場合、プライマリータイプとして外界との調和を重視しますが、セカンダリータイプとテーシャリータイプによって、その表現や行動が異なる場合があります。たとえば、トライタイプが259の人は、外向的でフレンドリーでありながら、独りでいる時間を重視する傾向があります。

エニアグラム・トライタイプを学ぶことで、自己理解が深まるだけでなく、社会的な適応や対人関係の改善に役立つ具体的な手がかりを得ることができます。また、自分の行動パターンや思考のクセを理解することで、より効果的な自己表現やコミュニケーションが可能になります。

本能は生物が種の存続を可能にするための生まれつきの行動傾向です。これを大きく3つに分けで分類することでタイピングに役立てるのが本能のサブタイプです。これには、自己保存、セクシャル（一対一の強い結びつき）、そしてソーシャル（群れの中の関係性）の三つの主要な領域があります。

エニアグラムの9つの性格タイプは、個人の感情、思考、行動のパターンに焦点を当てますが、本能タイプはもっと根源的な動機、すなわち生存、繁殖、社会的交流への基本的なドライブを探求します。これらは、人間の根本的な本能に直接関連しており、全ての生物が共有する普遍的な特性です。

エニアグラムと本能サブタイプは独立した概念ですが、互いに影響を及ぼし合います。同じエニアグラムタイプであっても、本能サブタイプによって個人の行動や関心が大きく異なることがあります。これにより、エニアグラムの理解がさらに深まります。

本能のサブタイプは、個人の健全度に直接影響を与えます。本能が満たされていない場合、不健全な状態に陥りやすく、逆にバランスが取れているときは、より健全で満足感のある生活を送ることができます。